Archie Shepp / Four For Trane

フロント4管でピアノレス。自由なアンサンブルを期待したくなるのだが、スコアを作り過ぎた感じだ。フロント4人が自分の出番を待っている。言ってみれば、不自由なフリージャズ。もちろんアーチー・シェップが主犯なのだが、従犯はコルトレーンとプロデューサーのボブ・シール。シェップはコルトレーンのオマージュ作品を作ろうとして、全5曲中のコルトレーン作の4曲を選んだ。それはよしとして、ジャケットにはコルトレーン。さらに、そのジャケットを開くと、打ち合わせ中のシールとシェップの横にコルトレーンが座っている。

コルトレーンのディスコグラフィーによると、アルバムCrescentは1964年4月27日と6月1日、A Love Supremeは12月9日と10日に録音。本アルバムが録音された8月は、A Love Supremeの構想を練っていた時期ではないだろうか。なので、シェップにアドバイスする余裕はなく、「好きにやればいいよ」で出来上がってしまったアルバム。

1. Syeeda's Song Flute
2. Mr. Syms
3. Cousin Mary
4. Naima
5. Rufus (Swung His Face At Last To The Wind, Then His Neck Snapped)

Archie Shepp - tenor saxophone
John Tchicai - alto saxophone
Alan Shorter - flugelhorn
Roswell Rudd - trombone
Reggie Workman - double bass
Charles Moffett - drums

Recorded on August 10, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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