ジャズというジャンルの中で、ストレートに元気をもらえるのは、このアルバムではないかと思う。The 5th Dimensionが1967年5月にリリースしたタイトル曲Up, Up And Away（邦題：ビートでジャンプ）で始まる。本作は67年8月録音なので、ソニー・クリスは即座にこの曲を自分のレパートリーにしようとして、アルバムの構想を練ったのだろう。
さらに、ソウル歌手Bobby Hebb（ボビー・ヘブ）が1966年にヒットさせたSunnyを組み込んだ。しかし、ウェス・モンゴメリーが66年リリースのアルバムCalifornia DreamingにSunnyを収録しているので、クリスはこれを見逃したのかも知れない。いずれにしても、全体の構想が固まり、自作のブルースParis Bluesを完成させて録音に臨んだと思える。
1. Up, Up And Away
2. Willow Weep For Me
3. This Is For Benny
4. Sunny
5. Scrapple From The Apple
6. Paris Blues
Sonny Criss - alto saxophone
Tal Farlow - guitar
Cedar Walton - piano
Bob Cranshaw - bass
Lenny McBrowne - drums
Recorded on August 18, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.
