Ry Cooder / Into The Purple Valley

高校2年の時、友人から「ライ・クーダーって凄いぜっ!」と言われて、彼の家でこのアルバムを聴かせもらった。その頃の日本はフォーク全盛。拓郎、陽水、かぐや姫、チューリップ、…。ライ・クーダーは、それまで聴いてきた自分のジャンルにはない音楽だった。カントリー的な響きもあり、フォークと言ってもいいし、ブルースの感覚にも溢れていた。とにかくギターの響きが新鮮だった。その後、ボトルネック奏法を知った。

9曲目のGreat Dream From Heaven(天国からの夢)は、ライのギターだけによるインストルメント。コピーを試みたことを思い出す。ラストのVigilante Man(自警団員)は、所有するウディ・ガスリーのアルバムA Legendary Performer(1940年録音)にもあって、ライの間口の広さには驚かされる。ライの音楽を追いかけるきっかけになったアルバム。LPは所有していたが、CDの体裁も見事。50年近く前へ一瞬にしてタイムスリップできる。

1. How Can You Keep Moving
2. Billy The Kid
3. Money Honey
4. F.D.R. In Trinidad
5. Teardrops Will Fall
6. Denomination Blues
7. On A Monday
8. Hey Porter
9. Great Dream From Heaven
10. Taxes On The Farmer Feeds Us All
11. Vigilante Man

Ry Cooder - guitar, bass, mandolin, vocals
Van Dyke Parks - keyboards
Gloria Jones - vocals
Claudia Lennear - vocals
George Bohannon - horns
John Craviotto - drums
Joe Lane Davis - horns
Jim Dickinson - piano
Chris Ethridge - bass
Milt Holland - percussion
Jerry Jumonville - saxophone
Fritz Richmond - bass
Donna Washburn - vocals
Donna Weiss - vocals
Ike Williams - horns

Released in January 1972.

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