過去のスケジュールを確認したところ、2012年4月12日に出張を兼ねて仙台のジャズ喫茶『カウント』へ行った時、初めて聴いたアルバム。ちなみに、翌日は仙台から名古屋へ行き、2014年にノーベル物理学賞を受賞した天野先生を訪ねていた。名古屋から戻って、このアルバムを調べたところ、CD化はされているものの廃盤となっていて、中古で3,000円、新品で6,000円以上だった。そして、12年末に1,329円で良品の中古CDを発見。ようやく手に入れることができた。
それまで自分の中でのオスカー・ペティフォードは、名脇役でしかなった。このアルバムをきっかけにして、リーダー作を検索したら正式なものが15枚。そのほとんどが廃盤。このアルバムに関しては、詳細な録音データが残っていない。全9曲が非常に良くまとまっているので、いくつかのセッションから選び抜かれたのだろう。特に4曲目のBohemia After Darkは、ペティフォードのウッドベースで始まる主旋律が印象的である。ところで、ジャケットのペティフォードの仕草は何を意味しているのだろう。「こりゃあ出来過ぎだぜ」と解釈したいのだが。
1. Kamman's A' Comin'
2. Minor Seventh Heaven
3. Stardust
4. Bohemia After Dark
5. Oscalypso
6. Scorpio
7. Titoro
8. Don't Squawk
9. Another One
Jerome Richardson - tenor saxophone, clarinet
Gigi Gryce - alto saxophone, clarinet
Donald Byrd - trumpet
Ernie Royal- trumpet
Bobby Brookmeyer - trombone
Don Abney - piano
Oscar Pettiford - bass
Osie Johnson - drums
Recorded in 1954 - 1955 in NYC.