Oscar Peterson / The Way I Really Play

邦題は『オスカー・ピーターソンの世界』。だが、ベストアルバムのタイトルのように思えてしまう。もう一歩近づいて『オスカー・ピーターソンの至芸』ではどうだろうか。まぁ、それも嫌味な感じがしてしまうが、とにかく完璧な演奏。では、ジャズのリスナー全てが「完璧」を求めているかというと、そこが問題なのである。

ピーターソンのピアノは最高のテクニックであることは認めるが、ピーターソン自身が酔っている感じだ。リスナーを酔わせる余裕を感じない。アルバムを聴き終わって、とても心地よい。だけど、次に期待するものがない。変革の兆しを感じないのである。結局のところ、文句のつけようもなく、このアルバムもやはり百点満点。

1. Waltzing Is Hip
2. Satin Doll
3. Our Love Is Here To Stay
4. Sandy's Blues
5. Alice In Wonderland
6. Noreen's Nocturne

Oscar Peterson - piano
Sam Jones - double bass
Bobby Durham - drums

Recorded on November 12, 1967 at Private Studio Of Hans Georg Brunner-Schwer Studio, Villingen, West Germany.

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