Ornette Coleman / Body Meta

このアルバムを聴くと、ソリッドなリズムの中をオーネット・コールマンがアルトサックスで放浪しているようだ。その奇妙な感覚が、聴き手を揺さぶり酔わせる。所有していたLPには、コールマンの短いエッセイが掲載されていた。タイトルはConversation For a Songで、原文は掲載されておらず、にしかわ・としゆき氏による訳のみ。かなり難解な表現になっていて、同氏も苦労したと思われる。「知るべきでないことはしてはいけないことを見付けることだ」と始まる。

本作は、コールマンを含めた5人による渾然一体とした音楽に耳を傾けるべきであるが、時にはコールマンを、時にはギターを中心に聴いて見ると新たな発見がある。だが、一番はシャノン・ジャクソンのドラム。ジャクソンが繰り出すリズムに、本作の真髄があると思うのだ。なお、本作は全てコールマンの作品で、ライナーノーツには4曲目Fou Amorの楽譜も載っている。しっかり書き込まれているようだが、どれだけの規則があり、どんな自由度があるのか読み取ることはできない。

1. Voice Poetry
2. Home Grown
3. Macho Woman
4. Fou Amor
5. European Echoes

Ornette Coleman - alto saxophone
Bern Nix - guitar
Charlie Ellerbie - guitar
Jamaaladeen Tacuma - bass
Ronald Shannon Jackson - drums

Recorded on December 19, 1976 in Paris.

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