Albert Ayler / My Name Is Albert Ayler

このアルバムを最初に聴いたのが、どこのジャズ喫茶だったか思い出せない。だが、アイラーの肉声による自己紹介のあと、すぐにソプラノサックスのBye Bye Blackbirdが始まった瞬間、ぶっ飛んだことは今でも覚えている。キーを間違えていないかと思ったほどだ。続くスタンダード曲Billie's Bounce, Summertime, On Green Dolphin Streetでさらに舞い上がるのかというと、徐々に地に落ちていく感じ。

最終曲C.T.は、このアルバムで唯一のアイラーの作品。主題が明確に定まっていないので、暗号めいたタイトルにしたのではないだろうか。ディスコグラフィーを調べると、このアルバム以外では演奏していない。このアルバムがリリースされた1964年、どういう評価があったのかは知らない。しかし、自分にとっては、アイラーを追いかけるきっかけとなったアルバムである。

1. Spoken Introduction By Albert Ayler
2. Bye Bye Blackbird
3. Billie's Bounce
4. Summertime
5. On Green Dolphin Street
6. C.T.

Albert Ayler - soprano saxophone (track 2), tenor saxophone (tracks 3-6)
Niels Bronsted - piano
Niels-Henning Ørsted Pedersen - bass
Ronnie Gardiner - drums

Recorded on January 14, 1963 at Danish National Radio Studios, Copenhagen, Denmark.

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