Ornette Coleman / Ornette On Tenor

CD帯から。「ジャズの革命児オーネット・コールマンが、テナーサックスを吹いている異色の1枚である。アルトではなくテナーを手にしたからといって、オーネットのアブストラクトな魅力は変わらない。同時に、ここではテナーサックスに特有のアーシーな響きが、オーネット独自の表現に生かされているのがじつに興味深いところ。オーネットのアトランティック時代の最後を飾る、興味のつきないリーダーセッションである」。

結局のところ、どうしてコールマンがテナーを持ったのかが書かれていない。ライナーノーツでも、後藤誠氏が3つの仮説を立てているものの、どれも納得性に欠ける。さらに、帯では「アトランティック時代の最後を飾る」とあるが、要するにアトランティックに見放された訳である。1962年12月のタウンホールでの演奏を最後にコールマンは2年間姿を消した。つまり、仕事が来なかったのである。ということで、アルトを質に入れ、友人からテナーを借りたというのが自説。

1. Cross Breeding
2. Mapa
3. Enfant
4. Eos
5. Ecars

Ornette Coleman - tenor saxophone
Don Cherry - pocket trumpet
Jimmy Garrison - bass
Ed Blackwell - drums

Recorded on March 22 (track 4) & 27 (tracks 1, 2 3 & 5), 1961 in NYC.

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