1967年9月と68年5月のセッションを組み合わせた構成。どちらもジョー・ヘンダーソンのワンホーンだが、ロン・カーターを除いたバック陣が異なる。ただし、収録曲の順序がセッションを跨いでいるので、アルバム全体の流れが遮断されてしまっている。ヘンダーソンの作品であるタイトル曲TetragonをLPのB面最初に持ってきたためである。全7曲をLP両面にうまく収めるには仕方なかったようだ。
マイルス自叙伝②によると、「テナーサックスが2本のセクステットを試していたから、1967年の初めにヘンダーソンがバンドに入っていた」とある。しかし、その頃の録音は残っていない。同年4月には、マッコイのアルバムThe Real McCoyに参加。そして、7月にコルトレーンの突然の死。そういう時代のうねりの中にいたヘンダーソン。だが、自分自身で新たな潮流を作っていくと言う強い意思を、ここでは見いだすことができない。無理矢理、ジャズ界のTetragon(四角)のリングを突き破る感じもないのだ。
1. Invitation
2. R.J.
3. The Bead Game
4. Tetragon
5. Waltz For Zweetie
6. First Trip
7. I've Got You Under My Skin
Tracks 1, 2, 3 & 5
Joe Henderson - tenor saxophone
Don Friedman - piano
Ron Carter - bass
Jack DeJohnette - drums
Recorded on May 16, 1968 at Plaza Sound Studios, NYC.
Tracks 4, 6 & 7
Joe Henderson - tenor saxophone
Kenny Barron - piano
Ron Carter - bass
Louis Hayes - drums
Recorded on September 27, 1967 at Plaza Sound Studios, NYC.