印象的であり挑発的なジャケット。カメラマンは、マリオン・ブラウンとアーチー・シェップにどんな要求を出したのだろう。背景やテーブルに置かれたサックスと楽譜からすると、録音現場で安易に撮った写真でないことは確か。しかも、シェップはこのアルバムに参加していない。何らかのコンセプトがあって創られたアルバム。
前半3曲がブラウン、後半3曲がシェップの作品。それに合わせて、ピアニストとドラマーを入れ替えている。プロデューサーBob Thiele(ボブ・シール)の狙いは何だったのか。フリージャズの範疇になるアルバムだが、決して雑さを感じさせない。フリーではないということで、カテゴリー分けの矛盾を示しているアルバムとも言える。
1. New Blue
2. Fortunato
3. The Shadow Knows
4. Spooks
5. West India
6. Delicado
Marion Brown - alto saxophone
Grachan Moncur III - trombone
Dave Burrell - piano (tracks 1-3)
Stanley Cowell - piano (tracks 4-6)
Norris Jones - bass
Bobby Capp - drums (tracks 1-3)
Beaver Harris - drums (tracks 4-6)
Recorded on December 1, 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.