ジャケット裏面で、アイラ・ギトラーがリー・モーガンの一連の作品について、3枚のジャケットの写真を載せながらライナーノーツを書いている。しかし、英文と言うこともあるが、小さくて読めない。想像するに、The Sidewinderで頂点に立ち、Search For The New Landでモードに挑み、The Rumprollerで「月の砂漠」を取り入れた。それに続く作品。
結局のところ、モーガンに一番いい居場所は、このアルバムにあったのだと思う。コマーシャルリズムに傾くこともなく、ましてや無理にモードに走らず、さらには奇をてらった楽曲に手を出さず、自分が落ち着くフォー・ビートで深化していくこと。そんな思いが込められたアルバム。ハンク・モブレー、ジャッキー・マクリーン、ハービー・ハンコックたちに囲まれて、モーガンにとっては気持ちが引き締まり、カリッと焼き上がったCornbread(とうもろこしパン)のようなセッションだったのだろう。
1. Cornbread
2. Our Man Higgins
3. Ceora
4. Ill Wind
5. Most Like Lee
Lee Morgan - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
Jackie McLean - alto saxophone
Herbie Hancock - piano
Larry Ridley - bass
Billy Higgins - drums
Recorded on September 18, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.