1965年6月25日と7月1日の2回のセッションで構成されたアルバム。だが、25日はウェイン・ショーター作Trappedの1曲のみしか録音されていない。残り全てが6日後の録音。Trappedが20分を超えるような大作なら理解できるが、6分足らずの作品である。しかも、リー・モーガンのディスコグラフィーを見ると3テイクで終わっている。
モーガンは、本作の録音に際して新作3曲"Yes I Can, No You Can't", "Speedball", "The Gigolo"を持ち込んだものの、まだ納得できていなかったと想像できる。スタジオと参加ミュージシャンのスケジュールは予め2日間押さえられていたので、その間にもう一度ペンを執ったのだろう。その結果、アグレッシブなアルバムに仕上がった。急いては事を仕損じる、なのだ。
1. Yes I Can, No You Can't
2. Trapped
3. Speedball
4. The Gigolo
5. You Go To My Head
6. The Gigolo [alternate take]
Lee Morgan - trumpet
Wayne Shorter - tenor saxophone
Harold Mabern - piano
Bob Cranshaw - bass
Billy Higgins - drums
Tracks 1 & 3 - 6
Recorded on July 1, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.
Track 2
Recorded on June 25, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.