全5曲、ベニー・ゴルソンの作品。アルフレッド・ライオンのプロデュースでリー・モーガン名義ながら、陰の立役者はゴルソンである。原盤ではナット・ヘントフがライナーノーツを担当。ゴルソンによる全曲の解説を引用している。その中でも、I Remember Cliffordの解説が最も長く、翻訳すると以下のようになる。
「この曲は、亡くなってしまった偉大なクリフォード・ブラウンに敬意を表している。彼は私の最愛の友人であり、ミュージシャン仲間だった。3週間を要して、彼自身と彼の演奏方法を追憶するメロディーを手に入れようとした。〈中略〉作曲している間、ふさぎ込んでいた。なぜなら、この各音符が亡くなった友人に向けていることに気づいたからだ」。アルバムタイトルはVol.3であるが、せめてサブタイトルをI Remember Cliffordにして欲しかった。
1. Hasaan's Dream
2. Domingo
3. I Remember Clifford
4. Mesabi Chant
5. Tip-Toeing
Lee Morgan - trumpet
Benny Golson - tenor saxophone
Gigi Gryce - alto saxophone, flute
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Charlie Persip - drums
Recorded on March 24, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.