Ike Quebec / Blue & Sentimental

タイトル、そしてジャケットからブルージーで気怠いアイク・ケベックのサックスを感じ取れるアルバム。そして、グラント・グリーンのギターが、その雰囲気を見事に引き出している。だが、その引き立て役のグリーンは、ジャケットでは特別扱いされていない。本来ならば、タイトルかジャケットに"with Grant Green"と入れるべき演奏内容。

しかしながら、プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、それを敢えて避けたのではないだろうか。ケベックの哀愁溢れるサックスを世に認知させることが、本作の狙い。録音の時点で、ケベックは40歳を過ぎていて、一方のグリーンは20代半ば。グリーンの力を借りたケベックのアルバム、そんな構図にしたくなかったと思われる。本作の録音は1961年12月。その約1年後の63年1月16日、ケベックは44歳で他界。ライオンの狙いは的中したのかも知れないが、当の本人が逝ってしまった。

1. Blue And Sentimental
2. Minor Impulse
3. Don't Take Your Love from Me
4. Blues For Charlie
5. Like
6. Count Every Star
7. That Old Black Magic
8. It's All Right With Me

Tracks 1 - 5, 7 & 8
Ike Quebec - tenor saxophone, piano (tracks 2,4,8)
Grant Green - guitar
Paul Chambers - bass
Philly Joe Jones - drums

Track 6
Ike Quebec - tenor saxophone
Grant Green - guitar
Sonny Clark - piano
Sam Jones - bass
Louis Hayes - drums

Recorded on December 16 (except track 6) & 23 (track 6), 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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