Vol.1とVol.2のジャケットはベースボール。ジャズのアルバムとしては異例。Vol.1はトニー・ウィリアムスがマウンドに立って直球勝負。Vol.2はロン・カーターが抑えのリリーフ。そんな感じだ。ウッドベースのフレットを自在に操りフォークボールの妙技。そして、ハンク・ジョーンズはどんな球が来ても正確にキャッチして、相手のピッチャーに投げ返す。
極めつきはマイルス作のNardis。ビル・エバンスがこの曲の録音をいくつか残した。ハンク・ジョーンズがエバンスと対抗する意識はなかったと思うが、やはり聴き比べてみたい。ラファロは当然ながら弦楽器としてベースを操るのに対し、カーターはあたかも打楽器としてベースをかき鳴らす。このアプローチの違い。どちらもストライクなのだが。余談ながら、このアルバムは多くの日本人によって作られている。
1. Confirmation
2. Wind Flower
3. Nardis
4. Lawra
Hank Jones - piano
Ron Carter - bass
Tony Williams - drums
Recorded on February 19 & 20, 1977 at The Village Vanguard, NYC.