ゲイリー・ピーコック、キース・ジャレット、ジャック・ディジョネットの3人によるアルバムを企画したのは、ECMのマンフレート・アイヒャー。ピアノトリオであるが、ピーコック名義のアルバムなのでピアノトリオという括りは適さないだろう。全6曲、ピーコック作。どこまでがテーマで、どこからアドリブに入っているのか。それを意識させないし、意識しようとも思わない。かといって、フリージャズの領域ではない。タイトル通り、何か別の物語を聴かされている感じだ。
1977年2月のこの録音から6年後の83年1月。同じメンバーでアルバムStandardsを録音。スタンダーズ・トリオがスタート。だが、このアルバムがスタンダーズ・トリオの原点かというと、2つは全く違うアプローチなのである。
1. Vignette
2. Tone Field
3. Major Major
4. Trilogy I
5. Trilogy II
6. Trilogy III
Keith Jarrett - piano
Gary Peacock - bass
Jack DeJohnette - drums
Recorded on February 2, 1977 at Generation Sound Studios, NYC.