Gary Burton / Duster

1960年代後半にロックの要素を取り入れ、このアルバムを作ったゲイリー・バートンは、むしろ早すぎたのかもしれない。エレクトリック・マイルスの幕開けとされるアルバムIn A Silent Wayは69年7月のリリース、ウェザー・リポートの結成は70年である。Wikipediaによると、"one of the first fusion records"と位置付けているが、時代を遡ると当てはまると言うことだろう。決して、本アルバムが一つの起点となって、クロスオーバー、そしてフュージョンにつながった訳ではない。

ただ、ギター以上にヴィブラフォンという楽器は、音楽のジャンルを超えて分け入ることができると言える。ギターが持っている瞬発的な力と、ヴィブラフォンの粘り腰。この組み合わせは、ロックでもあり、ジャズでもあって、そのどちらも吸い込んでしまう掃除機Dusterのようなものだ。

1. Ballet
2. Sweet Rain
3. Portsmouth Figurations
4. General Mojo's Well Laid Plan
5. One, Two, 1-2-3-4
6. Sing Me Softly Of The Blues
7. Liturgy
8. Response

Gary Burton - vibraphone
Larry Coryell - guitar
Steve Swallow - double bass
Roy Haynes - drums

Recorded on April 18, 19 & 20, 1967 at RCA Victor's Studio B, NYC.

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