Lee Morgan / The Last Session

ジャケットとCDラベルには、明確なタイトルは書かれていない。それでは扱いにくいので、The Last Sessionと通常呼ばれている。CD帯には「ブルーノートが生んだ天才トランペッター、最後のリーダーセッション! 四管編成によって生み出されたスピリチュアルな名盤」とある。1971年9月17日と18日のスタジオ録音で、リー・モーガン死後の72年リリース。しかし、本作とほぼ同じメンバーで、72年1月28日録音のモーガン名義のライブアルバムWe Remember Youがある。こちらは、1991年リリースで、現在は廃盤に近い状態。

最期のスタジオセッションであることよりも、モーガンとビリー・ハーパーのアルバムでの初の共演に注目したい。ハーパーは、自身の作品2曲Capra BlackとCroquet Balletを提供している。それぞれ、ハーパー名義のアルバムCapra Black(73年録音)とBlack Saint(75年7月録音)に収録されていて、ハーパーの自信作だろう。だからこそ、自分のアルバムを出す前に、モーガンとのセッションに持ち込んだのである。なので、Morgan Meets Harperと呼びたいアルバム。

1. Capra Black
2. In What Direction Are You Headed?
3. Angela
4. Croquet Ballet
5. Inner Passions-Out

Lee Morgan - trumpet, flugelhorn (track 3)
Grachan Moncur III - trombone
Bobbi Humphrey - flute
Billy Harper - tenor saxophone, alto flute
Harold Mabern - piano, electric piano
Reggie Workman - bass, percussion
Jymie Merritt - electric upright bass
Freddie Waits - drums, recorder (track 3)

Recorded on September 17 (tracks 2-5) & 18 (track 1), 1971 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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