Bill Evans / Portrait In Jazz

自分の中のジャズピアニストとしては、エバンスは中途半端な存在。モンクには強烈な個性があり、マッコイからはエネルギーがもらえる。山下洋輔はニヤリとできて、キースは驚きの連続である。パウエルからはカウンターパンチをもらうことがあり、テイラーには考え込むことも…。

そういう意味では、エバンスからは大きな刺激を受けない。それは決して悪い意味ではなく、精神的に高揚せず安定していくのだ。だからと言って、緊張感がない訳でもない。心地よい緊張と安らぎとでも言おうか。現在所有するエバンスのアルバムは29枚。本作はピアノ、ベース、ドラムが対話を進める演奏。聴くたびに新たな発見がある。Portrait In Jazzをどう日本語に訳せばよいのか。「ジャズの描写」では伝わらない。ジャズを生活の中に感じて欲しいという想いがあるような気がする。ならば、邦題は「日々ジャズ」で決まり!

1. Come Rain Or Come Shine
2. Autumn Leaves [take 1]
3. Autumn Leaves [take 2]
4. Witchcraft
5. When I Fall In Love
6. Peri's Scope
7. What Is This Thing Called Love?
8. Spring Is Here
9. Some Day My Prince Will Come
10. Blue in Green [take 3]
11. Blue in Green [take 2]

Bill Evans - piano
Scott LaFaro - bass
Paul Motian - drums

Recorded on December 28, 1959 at Reeves Sound Studios, NYC.

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