Frank Lowe / The Flam

青木和富氏が、1983年4月付けでLPのライナーノーツの最後にこう書いている。「全体として、ロウの正統的なジャズの力強さが強靭につらぬかれている。メンバー間のコミュニケーションも見事という他はない。というより、ロウを中心にして、それぞれの個性が等しく力を出し切って生まれた世界というべきだろう。〈中略〉おそらくフランク・ロウは現在ニューヨークを真に代表するサックスの巨人である」。

このアルバムを聴くと青木氏の絶賛にはうなずける。ロウは、1973年から2002年まで年1枚のペースでリーダーアルバムをリリースしてきた。しかし、そのほとんどがカタログから外され、中古で購入できるのも僅かである。この中古CDもようやく見つけることができた。ニューヨークを代表するサックスの巨人であったが、80年代以降のジャズの時代が彼を表舞台に立たせることはなかった。

1. Sun Voyage
2. Flam
3. Be-Bo-Bo-Be
4. Third Street Stomp
5. U.B.P.

Frank Lowe - tenor saxophone
Leo Smith - trumpet, flugelhorn, wood flute
Joseph Bowie - trombone
Alex Blake - bass, electric bass
Charles "Bobo" Shaw - drums

Recorded on October 20 & 21, 1975 at Generation Sound Studios, NYC.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です