50年代の初めに、これだけの質の高いジャズを演奏していたデューク・エリントン。恐れ入ってしまう。以下はCD帯による解説だが、瀬川昌久氏のライナーノーツによると、美空ひばりはベティ・ローシェのスキャットを勉強して「A列車」を1955年に吹込んだそうだ。日本の歌謡界にも影響を及ぼしたアルバムなのである。
「ジャズ界最大のマエストロ、デューク・エリントンを代表する不朽の名盤。凄腕ドラマー、ルイ・ベルソン在籍時代の鮮烈なパフォーマンスが、当時最先端の録音技術で克明に捉えられている。〈ザ・ムーチ〉、〈パーディド〉など往年の代表作にも新たなアレンジが施され〈A列車で行こう〉ではベティ・ローシェのスキャット・ボーカルを大きくフィーチャーした名唱中の名唱が楽しめる」。なお、録音データは諸説あるようで、必ずしも正確とは言えない。
1. Skin Deep
2. The Mooche
3. Take The "A" Train
4. Perdido
5. The Controversial Suite - Before My Time
6. The Controversial Suite - Later
7. A Tone Parallel To Harlem (The Harlem Suite)
Duke Ellington and His Orchestra with Betty Roche (Vocal on Take The "A" Train)
Recorded on December 7 & 11, 1951, February 29, June 30 and July 1, 1952 at Columbia 30th Street Studio, NYC.