Dollar Brand / Anatomy Of A South African Village

事件だ。CDは売れなくなり、ジャズのポテンシャルは下がったままの今の時代。1980年代中頃、日本フォノグラムから「フォンタナ・ニュー・ジャズ・シリーズ」がリリースされ、LPを買い漁ったことを今でも憶えている。理由は、フリー系ジャズにかなり傾倒していた頃で、しかも従来にない斬新なジャケットに吸い込まれていったからだ。ジャケットは、女性アーティストのMarte Röling(マルテ・レーリンク)によるもの。

そんなアルバムが、長い年月を超え最近復刻された。快挙と言いたい。ジャズ喫茶時代のオヤジが、コロナ禍で外で飲む機会を奪われ、「家聴き難民」となってしまった。そんな世代をターゲットにしたのだろうか。このアルバムは、ダラー・ブランドの初期代表作。ボーナストラック4曲を追加し、オリジナルジャケットで初のCD化を果たした。やはり、事件なのである。

1. Anatomy Of A South African Village
2. Tintiyana
3. 'Round Midnight
4. Honey
5. Light Blue
6. The Dream
7. Mamma
8. Boulevard East / Sunset In Blue / Easter Joy / Boulevard East
9. Smoke Gets In Your Eyes

Dollar Bland - piano
Johnny Gertze - bass (except tracks 5,9)
Makaya Ntshoko - drums (except tracks 5,9)

Recorded on January 30, 1965 at Jazz-hus Montmartre, Copenhagen, Denmark.

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