LPのライナーノーツは油井正一氏で、こう始まる。「ヴァーヴ・レコード社長だったノーマン・グランツは、徹底したジャムセッション・ファンであった。1940年代から50年代にかけて、一流ジャズメンを、専属下におき、興味深い顔合わせでジャムセッションのアルバムをつくった」。そして、セッションに参加した6人のミュージシャンを紹介し、「このアルバムは、三人のホーン・プレイアーが至芸を競うばかりではなく、ガレスピーの大顔合わせセッションのなかでも、ひときわ印象的な作品となっているのである」と、結ぶ。油井氏らしい、分かりやすい解説。
つづく曲名紹介の中で、アルバムタイトルの「サニー・サイド・アップ」とは、卵を二個使った「目玉焼き」のことである、と説明している。勉強になるなぁと思って調べてみると、「二個」とは限らないことが分かった。油井氏の勘違いなのだろう。CDのライナーノーツはLPからそのまま借用。「二個」は訂正されていなかった。
1. On The Sunny Side Of The Street
2. The Eternal Triangle
3. After Hours
4. I Know That You Know
Dizzy Gillespie - trumpet, vocal (track 1)
Sonny Stitt - tenor saxophone
Sonny Rollins - tenor saxophone
Ray Bryant - piano
Tommy Bryant - bass
Charlie Persip - drums
Recorded on December 19, 1957 at Nola Recording Studio, NYC.