Dizzy Gillespie / For Musicians Only

タイトルFor Musicians Onlyの意味をずっと考えて来た。今回、輸入盤CDの英文ライナーノーツを初めて読んだところ、タイトルについて書いている箇所を発見。意訳すると次のような感じだ。「ミュージシャンだけがこの音楽を理解できることを意味しているのではなく、また、ミュージシャンだけへの限定販売を示すタイトルでもない」。そんなことは誰もが承知。結局、ライナー自身の見解が述べられていないのだ。

そろそろ、自分なりの結論を出したと思い考え抜いた。プロデューサーはノーマン・グランツ。彼に関するWikipediaの中に、こんな一文があった。Norman Granz opposed racism and fought many battles for his artists, many of whom were black.(グランツは人種差別に反対し、アーティストのために数多く戦ってきた。そのほとんどは黒人だった)。このアルバムは、グランツにとって愛すべきミュージシャンのセッションだったのだろう。全ての演奏を彼らに任せたような気がする。なので、自分流の邦題は「彼らにこそ喝采を」。長年のモヤモヤがすっきりと晴れた感じ。

1. Bebop
2. Dark Eyes
3. Wee (Allen's Alley)
4. Lover, Come Back To Me
5. Dark Eyes [alternate take]

Dizzy Gillespie - trumpet
Sonny Stitt - alto saxophone
Stan Getz - tenor saxophone
Herb Ellis - guitar
John Lewis - piano
Ray Brown - bass
Stan Levey - drums

Recorded on October 16, 1956 at Radio Recorders, Los Angeles.

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