Charles Mingus / My Favorite Quintet

アルバムタイトルがいい。「オレの気に入った音楽仲間5人衆」である。学生時代に、自分のベース、ドラム、ギター、トランペット、サックスで好きなジャズをやってきた。まさしく、My Favorite Quintetだった。音楽であっても仕事であっても、年齢差や上下関係を越えて気心があう仲間であれば、創造的な音楽/仕事ができるはず。

ミンガスは、自分が目指す音楽を仲間との実験的な試みを通して築いてきた。アルバムのコンセプトを作り、それを一つの完成された形として記録(録音)するのが一般的だが、ミンガスはコンセプトを作る過程(プロセス)を記録してきた。その見本と言えるのが、3曲目。曲の出だしは、ミンガスのベースソロから始まる。しかし、何故か気に入らずやり直してしまう。しかも、ライブ演奏なのに。それが許されるのは、気に入った仲間と自分を理解してくれる観客があったからなのだろう。なお、本作はミンガスの自主レーベルとしてリリースされ、現在は完全に廃盤状態。CD化も期待できない。

1. So Long Eric
2. Medley:
- She's Funny That Way
- Embraceable You
- I Can't Get Started
- I Don't Stand A Ghost Of Chance With You
- Old Portrait
3. Cocktails For Two

Charles McPherson - alto saxophone
Lonnie Hillyer - trumpet
Jaki Byard - piano
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums

Recorded on May 13, 1965 at Tyrone Guthrie Theater, Minneapolis.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です