このアルバムについて、ブログで以前にこう書いた。「いつしか新たな発見があるかもしれないが、1964年4月4日のタウンホールでのミンガス・グループの演奏は2曲のみ。そのどちらもエリック・ドルフィーをフィーチャーしたもの。そして、このコンサートを終え、メンバーはヨーロッパでの演奏に旅立った。ヨーロッパツアー終了後、ドルフィーはただ一人パリに残り、6月29日にベルリンで逝ってしまった。ここに残された音源は、ドルフィーを含むミンガス・グループの米国での最後の演奏となった訳である。ジャズの歴史の中で、いくつかの大きな節目があるが、1964年4月は極めて重要である」。
LPのジャケット裏、そしてミンガスのディスコグラフィーには、Town Hall Concert 1964, Vol.1とある。なので、続編がリリースされるはずと長年期待していた。LPのライナーノーツを担当した岡崎正通氏は、そのことに全く触れていない。最近手に入れたCDにはVol.1の部分が割愛。結局のところ、この日のライブ演奏は、2曲しか日の目を見ないことが明らかになった。
1. So Long Eric
2. Praying With Eric
Clifford Jordan - tenor saxophone
Eric Dolphy - alto saxophone, bass clarinet, flute
Johnny Coles - trumpet
Jaki Byard - piano
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums
Recorded on April 4, 1964 at The Town Hall, NYC.
