Grant Green / Talkin' About!

アルバムタイトルTalkin' Aboutは、1曲目のラリー・ヤング作Talkin' About J.C.から拝借している。ジャケットには、このTalkin' Aboutを羅列。では、J.C.とは…。ライナーノーツを担当した行方均氏によれば、「もちろんジョン・コルトレーンだ」とある。レナード・フェザーの英文ライナーノーツには、”Talkin' About J.C. . . . mention of Coltrane brings to mind the first title in the album, dedicated of course to Trane.”とあるので、その焼き写しだろう。そして、ヤングのWikipediaでは「1964年にブルーノートに移籍した頃には、ジョン・コルトレーンの顕著な影響が見えるようになった」と記されている。

しかしながら、本作の2年半前、1962年2月に録音したヤングのリーダー作Groove Streetには、この曲が収録されているのだ。その時点で、コルトレーンの影響があったかもしれないが、J.C.をコルトレーンと断定して良いのだろうか。まぁ、そんなことを思いながら、グラント・グリーン、ラリー・ヤング、エルビン・ジョーンズのトリオによる濃密な演奏をあれこれとTalkin' Aboutしたくなるのだ。

1. Talkin' About J.C.
2. People
3. Luny Tune
4. You Don't Know What Love Is
5. I'm an Old Cowhand
6. Deep River

Grant Green - guitar
Larry Young - organ
Elvin Jones - drums

Recorded on September 11, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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