Cecil Taylor / Air Above Mountains

このアルバムをLPで聴いた時にこう書いた。「レコードになんとか収まる時間でソロは完結している。つまり、座る前か、座ってからかは別として、長くとも数十分で完結しようという構想は瞬時に組み立てているはずなのだ」この発言は撤回しなければならない。LPはPart 1が25分15秒、Part 2が25分34秒。それに対して、CDでは44分30秒と31分45秒。CD化でテイラーのソロピアノ全貌を明らかにした訳である。つまり、テイラーはアルバムにするためのソロ演奏は全く考えていない。

2曲で76分の演奏を改めて聴くと、リズムを感じない。テイラーの頭の中には、もしくは体にはリズムが刻まれていない。そんなソロに対峙することは極めて息苦しい。演奏が終わってようやく解放された気分になる。それこそが、セシル・テイラーのジャズとも言えるのだ。

1. Air Above Mountains (Buildings Within) part 1
2. Air Above Mountains (Buildings Within) part 2

Cecil Taylor - piano

Recorded on August 20, 1976 at the Moosham Castle in Langau, Austria.

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