2曲目のThis Is No Laughing Matterは、パウエルのピアノソロなのだが、何と途中から唄い始める。ゴールデン・サークルでのライブ録音が終盤に近づき、成功を感じて思わず唄ってしまったのか。もし、そうだとするとパウエルの人柄を見直してしまう。
そして、4曲目のStraight, No Chaserは20分以上の熱演で、パウエルが呻きながら鍵盤を叩きまくる。この曲を作曲したモンクほどの緊張感はないものの、エネルギッシュだ。この5連続アルバムの最後は、演奏ではなく、パウエル自身によるメンバー紹介で幕を閉じる。そして、観客からの暖かい拍手。250席のクラブはほぼ満席だったようだ。
1. Hot House
2. This Is No Laughing Matter
3. 52nd Street Theme
4. Straight, No Chaser
5. Thanks By Bud Powell
Bud Powell - piano
Torbjorn Hultcrantz - bass
Sune Spangberg - drums
Recorded on April 23, 1962 at Golden Circle, Stockholm, Sweden.