Bobby Hutcherson / Dialogue

安易に「衝撃的」のような言葉は使いたくないけれど、ボビー・ハッチャーソンのヴィブラフォンとマリンバを主役に置いたこのアルバムは、体内のヒューズが飛んでしまうような電気が流れる。バック(ピアノ、ベース、ドラム)とフロント(ヴィブラフォン、サックス、トランペット)という形態ではなく、アルバムタイトル通り6人による「対話」である。しかも、その対話はかなり謎めいている。発散するわけでなく、収束することもない。浮遊する感じ。

ハッチャーソンの初リーダーアルバムで、アンドリュー・ヒルの作品(トラック1, 3, 5, 6)とジョー・チェンバースの作品(トラック2, 4)で構成されている。プロデューサーのアルフレッド・ライオンがハッチャーソンのデビュー作を入念に企画したのだろう。ジャケットもアルバムのイメージ通りに作り込まれている。

1. Catta
2. Idle While
3. Les Noirs Marchant
4. Dialogue
5. Ghetto Lights
6. Jasper

Bobby Hutcherson - vibraphone, marimba (tracks 3,4,6)
Sam Rivers - tenor saxophone (tracks 1,6) soprano saxophone (track 5), bass clarinet (track 4), flute (tracks 2,3)
Freddie Hubbard - trumpet
Andrew Hill - piano
Richard Davis - double bass
Joe Chambers - drums

Recorded on April 3, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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