スイングジャーナル 1968年1月号

ジャズ・ディスク大賞が発足。「過去1年間(1967年1月新譜~12月新譜)に日本のレコード会社から発売されたジャズレコード(直輸入盤を含む)が選定の対象」。ここまでは問題ない。「本誌委嘱のジャズ・ディスク大賞候補選出委員会によって選出された候補レコードより本誌月評担当者全員の記名投票によって受賞レコードを選定」。対象をある程度絞らないと、評価が分散し集約できない可能性があるので、ここは致し方ない。

問題は、候補選出メンバー9名と月評担当者18名。前者全員は後者にも属している。つまり、候補を選出したにもかかわらず投票できる仕組み。残りの月評担当者9名は縛りの中に置かれてしまっている。ディスク大賞は、その後も大きなインパクトがあったが、この仕組みで出発にしたことに大きな失敗があった。候補の選出はスイングジャーナルの責任を持って、編集長が行うべきだったのだ。

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