Art Tatum / The Tatum Group Masterpieces

油井正一氏がライナーノーツで絶賛している。「夕食のあと、ゆっくり一服つけて鑑賞してごらんなさい。こんないいジャズレコードは滅多にないから」と。油井氏が愛煙家だったかどうかは別にして、ジャケットを見ながら、そんな言葉が浮かんだのだろう。CD帯のキャッチコピーも短い文章でよくまとめている。「ピアノの神様、テイタム。テナーの重鎮、ウェブスター。二人の巨匠が出会い、当時のヒット曲を心のおもむくままに演奏した一作。豊かでのびやかな演奏が、珠玉の輝きを放つ」。

気持ちがゆったりとしてくる。「風と共に去りぬ」が3テイクあっても飽きがこない。このアルバムは、スイングジャーナルのゴールド・ディスクに選ばれている。それだけ価値の高いアルバムであることは確か。しかし、スイングジャーナル社自体が風と共に去ってしまった今では、ゴールド・ディスクにどれだけの価値があるのだろうか。

1. Gone With The Wind
2. All The Things You Are You
3. Have You Met Miss Jones?
4. My One Only Love
5. Night And Day
6. My Ideal
7. Where Or When
8. Gone With The Wind [alternate take 1]
9. Gone With The Wind [alternate take 2]
10. Have You Met Miss Jones? [alternate take]

Ben Webster - tenor saxophone
Art Tatum - piano
Red Callender - bass
Bill Douglass - drums

Recorded on September 11, 1956 in Los Angeles, CA.

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