CD帯には「放っておいてくれて、ありがとう。」のキャッチコピー。このコピー、タイトル「Long Time No See」、1曲目「とんと御無沙汰」で、このアルバムのコンセプトをくどいほど表現している。前作「吉田町の唄」が1992年7月発売なので、3年振りのリリースだった。拓郎にとっての1つの充電期間だったとも言える。どの曲かは不明だが、バハマでの海外録音も含まれている。
「とんと御無沙汰」は阿木燿子の作詞。「永遠の嘘をついてくれ」は中島みゆきの作詞作曲。さらに、ジャケットには「淋しき街」の詩中〈理由もなくここはTokyo〉は安井かずみのアイデアとある。充電期間ながら、3人の女性の力を借りたということだ。そして、収録曲の中には、その後のライブアルバムで歌った曲がいくつかあるので、拓郎復活の兆しを感じるアルバなのである。
1. とんと御無沙汰
2. 淋しき街
3. 夢見る時を過ぎ
4. オー・ボーイ
5. マスターの独り言
6. 君のスピードで
7. 永遠の嘘をついてくれ
8. 生きていなけりゃ
9. トゥ・ザ・ムーン
10. 夕陽と少年
発売 1995年6月21日