Ry Cooder / I, Flathead

アルバム紹介から。「Chavez Ravine、My Name Is Buddyに続くI, Flatheadはカリフォルニア3部作を締めくくるアルバムであり、95ページにも及ぶライ・クーダーの中編小説(国内未販売)の主人公である架空のミュージシャンKash Bukと、彼のバンドThe Klownsの作品が収められている。この小説は、Kash Bukと彼の友人であるエイリアンのShakeyと、彼らを取り巻く友人や恋人、敵対する人間を巡る物語。砂漠や塩類平原でのレース、ネイティヴ・アメリカン、いかがわしいダンスホールや、遊園地、そして不吉な企みが渦巻いていたかつてのカリフォルニアを舞台としている」。

上記の紹介文だけでは、ライが描いた物語をイメージするのは難しいが、そんな背景にあまり捉われることなく、十分にライ・ミュージックをゆったり楽しめるアルバム。いい意味でのライの気怠さ感が堪らなく心に染み入る。ちなみに、flatheadとは鯒(こち)のことで、flat-headと綴ればジャケット写真のレースカーを示していることが分かる。また、俗語で「まぬけ」の意味もあるようで、タイトルI, Flatheadは「オレ、やっちまったよ」みたいな感じもするのだが…。

1. Drive Like I Never Been Hurt
2. Waitin' For Some Girl
3. Johnny Cash
4. Can I Smoke In Here
5. Steel Guitar Heaven
6. Ridin' With The Blues
7. Pink O Boogie
8. Fernando Sez
9. Spayed Kooley
10. Filipino Dancehall Girl
11. My Dwarf Is Getting Tired
12. Flathead One More Time
13. 5000 Country Music Songs
14. Little Trona Girl

Ry Cooder - vocals, guitars, bass guitar, mandolin, electric piano
Gil Bernal - tenor saxophone
Ron Blake - trumpet
Rene Camacho - double bass
Juliette Commagere - vocals
Joachim Cooder - drums, timbales
Jon Hassell - trumpet
Flaco Jimenez - accordion
Jim Keltner - drums
Martin Pradler - drums, electric piano
Jared Smith - keyboards
Francisco Torres - trombone

Released on June 23, 2008.

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