Louis Smith / Here Comes Louis Smith

このアルバムを四谷『いーぐる』店長の後藤雅洋氏は、ブルーノートの隠れ名盤筆頭と評している。同感。クリフォード・ブラウンが事故死したのは1956年6月。1曲目にデューク・ピアソン作のTribute To Brownieを配置したということは、ブラウンを偲んで録音したのだろう。まるで、ブラウンの魂が乗り移ったようにルイ・スミスのトランペットが鳴り響く。

1958年2月4日の9日の2つのセッションをまとめたアルバムなのだが、ピアノだけがデューク・ジョーダンからトミー・フラナガンに入れ替わっている。ジョーダンのピアノがアルバムコンセプトに適さなかったということではなく、単にスケジュールの問題だったと思う。それよりも、隠れ名盤になってしまった理由は、ジャケットに写ったスミスに原因がある。ブラウンを追悼する雰囲気をまったく感じない。

1. Tribute To Brownie
2. Brill's Blues
3. Ande
4. Star Dust
5. South Side
6. Val's Blues

Louis Smith - trumpet
Cannonball Adderley - alto saxophone (tracks 1-3,5,6)
Duke Jordan - piano (tracks 1,2,5)
Tommy Flanagan - piano (tracks 3,4,6)
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Tracks 1, 2 & 5
Recorded on February 4, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 3, 4 & 6
Recorded on February 9, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です