ジャッキー・マクリーンの初リーダーアルバム。最初はAd-Libというマイナーレーベルからリリースされ、その後、レーベルJubileeが版権を買い取って再リリースされた。2つのレーベルの音質のみならず、ジャケットが違うことで、マニアの間では論議の的になっているらしい。
確かに音が良ければそれに越したことはないが、それは再生装置に大きく依存する。ましてや65年前の録音であるから、音質を多く語っても仕方がないような気がするのだ。次にジャケットであるが、どちらも意味不明な猫のデザインで大きな差はない。何はともあれ、マクリーン23歳のデビュー作である。ある種の金属トーンが、すでに個性的であったと実感できる。そして、マクリーンとドナルド・バードによるフロント2管の息の合った組合せ。ラスト曲Lover Manはマクリーンのアルト1本という仕掛けが心憎い。
1. It's You Or No One
2. Blue Doll
3. Little Melonae
4. The Way You Look Tonight
5. Mood Melody
6. Lover Man
Jackie McLean - alto saxophone
Donald Byrd - trumpet (except track 6)
Mal Waldron - piano
Doug Watkins - bass
Ronald Tucker - drums
Recorded on October 21, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.