1974年7月2日。モントルー・ジャズ・フェスティバルでのセシル・テイラーによるピアノソロ。一時間近い圧倒的なパフォーマンス。一つの素材を縦横無尽に展開していく。テイラー自身は、展開させる数式が頭の中に入っていたのだろう、決して手癖では演奏していない。
聴衆は、突然変異のごとく展開していく音楽に圧倒され魅了される。テイラーの数式に追従できれば、さらに彼に一歩近づけるのだ。これを「テイラーの定理」という・・・かどうか別として、壮大という意味で極めて大雑把な多項式ピアノソロであることは間違いなし。
1. Abyss (First Movement) / Petals And Filaments (Second Movement) / Jitney (Third Movement)
2. Crossing (Fourth Movement) Part One
3. Crossing (Fourth Movement) Part Two
4. After All (Fifth Movement)
5. Jitney No.2
6. After All No.2
Cecil Taylor - piano
Recorded on July 2, 1974 at Montreux Jazz Festival, Switzerland.