坂田明 / 貝殻節

3年続けて都立大泉高校時代の仲間と楽しんできた11月第3週の足利ココファームの収穫祭。できたてのワインを飲むのはもちろん、それ以上に、自分にとっては坂田明の生演奏を聴く事が極上の楽しみだった。残念ながら、今年はオンライン形式での開催。収録済みの演奏をネットで流すらしい。開催側も参加者も我慢の2020年である。

秋深まるこの季節になると、自然と坂田の演奏が聴きたくなるようになった。棚から取り出したのは、坂田が2003年12月27日に町田のお寺で演奏した時、直接購入したアルバム。演奏の後、坂田と一緒に飲んだ。ツーショットを撮っておけば良かったと今でも後悔している。70年代初め、五つの赤い風船のアルバム「おとぎばなし」で鳥取民謡の「貝殻節」を知った。この民謡を坂田は見事にジャズの素材にしてしまったのだ。

1. Kaigara-Bush - remix
2. Kaigara-Bush - original

Akira Sakata - vocals, alto saxophone, synthesizer
Bill Laswell - electric bass, synthesizer bass
Pete Cosey - electric guitar
Hamid Drake - drums, conga

Recorded on October 17 & 18, 2000.

坂田明 / 海

2010年11月2日にスタートしたブログ「日々JAZZ的な生活」の件数が3,000となった。ネット上のアプリで計算すると2,996日目である。タイトル通りに「日々」をクリアしていることが判明。一安心。

記念すべき3,000ブログに選んだのは坂田明の「海」。1998年8月12日。新宿の紀伊国屋サザンシアターで「ミジンコ管弦祭」なるイベントがあった。阿川佐和子の司会、日高敏隆の基調講演。小室等、井上陽水、山下洋輔、渡辺貞夫などが集まった。その会場で、本アルバムは限定2,000枚で発売されていた訳だが、買い損ねてしまった。中古CDを探していたが見つからず。そんな悔しい思いが伝わったのか、坂田明著「私説 ミジンコ大全」にCDが付属。この「海」を聴きながら「ミジンコ大全」を開くと、なぜか幸せな気分になる。さて、次の目標は5,000。計算したら2024年7月10日が締め切りとなった。

1. 豊潮丸 (TOYOSHIO-MARU)
2. Innocent Forest
3. Look At Me
4. Silent Plankton-1
5. Aqua
6. Strange Island
7. Silent Plankton-2
8. Ballad For TACO

坂田明 - alto saxophone, soprano saxophone
フェビアン・レザ・パネ - piano
吉野弘志 - bass
高良久美子 - marimba, percussion

Recorded in 1998.

秋吉敏子 / My Long Yellow Road

秋吉敏子、米寿記念の2枚組CD。全18曲ピアノソロ(ただし、4曲はベースとのデュオ)。2018年4月11日のコンサートで購入。その場で、秋吉さんにサインをいただいた。CDのラベルには「米」と「88」の文字。

2018年12月29日は、ジャズドラマー渡辺文男さんの80歳バースデーライブだったが、それを上回る現役日本人ジャズプレイヤーがいることを改めて認識。88歳を前にして、88歳を前にして、88鍵のピアノでソロに挑戦した気概に拍手を送りたい。

Disc 1
1. Long Yellow Road
2. I Loves You Porgy
3. No Moon At All
4. Invention In 2 Voices D Minor
5. Count Your Blessing Instead Of Sheep
6. Repose
7. That Old Devil Moon
8. Polka Dots And Moonbeams
9. Tempus Fugit

Disc 2
1. I'm Old Fashioned
2. Desert Moon
3. It Was A Very Good Year
4. Memory
5. Sophisticated Lady
6. The Village
7. Feast In Milano
8. Hope
9. Ten Ten

Toshiko Akiyoshi - piano
Yasushi Nakamura - bass (disc 1 tracks 3,8, disc 2 tracks 1,2)

Recorded on September 6-7, 2017 at Sear Sound "C", NYC.