フォークジャンボリー / 1970年全日本フォークジャンボリー

2枚組LPで所有していたが、高校時代に渡米する友人に贈ってしまった。LPには、小室等と六文銭の「ゲンシバクダンの歌」、岡林信康の「私たちの望むものは」が入っていたが、CDでは割愛されている。前者は放送禁止歌、後者は著作権の問題と想像するのだが。

LPやCDに音楽史を残す価値があると考えれば、非常に残念である。ラストの「春よ来い」。同月の5日に、はっぴいえんどの通称「ゆでめん」が発売されている。50年以上前の時代の潮流を感じる。このCDで岡林の声をやはり聴きたかった。

Disc 1
1. 怪盗ゴールデンバットのうた / なぎらけんいち
2. 海の風 / バラーズ
3. ハナゲの伸長度に関する社会学的考察 / ひがしのひとし
4. 南京豆の唄 / アテンション・プリーズ
5. こもりうた / アテンション・プリーズ
6. ごあいさつ / 高田渡
7. 銭がなけりゃ / 高田渡・岩井宏
8. 赤土の下で / 高田渡・加川良
9. この世に住む家とてなく / 高田渡・加川良・岩井宏
10. 9月になれば / のこいのこ
11. あげます / のこいのこ
12. よせばやし / 田楽座
13. 夜汽車のブルース / 遠藤賢司
14. 満足出来るかな / 遠藤賢司
15. 血まみれの鳩 / 五つの赤い風船
16. これが僕らの道なのか / 五つの赤い風船
17. 遠い世界に / 五つの赤い風船

Disc 2
1. ジプシーの音楽 / チェコスロヴァキア スルク大舞踏合唱団
2. 追分 / 村岡実とニュー・ディメンション・グループ
3. ねえ踊ろうよ / 遠藤賢司
4. ああどうしたんだろう / 藤原豊
5. 値上げ / 高田渡
6. 悩み多き者よ / 斉藤哲夫
7. 雨が空から降れば / 小室等と六文銭
8. 賞状 / 小室等と六文銭
9. 春よ来い / はっぴいえんど

1970年8月8日 13:45開幕 / 9日 12:00閉幕

ザ・フォーク・クルセダーズ / ゴールデン・ベスト

「帰って来たヨッパライ」は迷曲であり、「悲しくてやりきれない(作詞:サトウ・ハチロー、作曲:加藤和彦)」は名曲。「戦争は知らない(作詞:寺山修司、作曲:加藤ヒロシ)」、「何のために(作詞:北山修、作曲:端田宣彦)」、「青年は荒野をめざす(作詞:五木寛之、作曲:加藤和彦)」は、中学校のときに感化を受けた曲。

フォーク・クルセダーズは素晴らしい作詞家と出会えたと言える。そして、加藤和彦の作曲家としての才能がフォークルの底力だったことを改めて感じた。

1. 帰って来たヨッパライ
2. ソーラン節
3. 悲しくてやりきれない
4. コブのない駱駝
5. 水虫の唄
6. レディー・ジェーンの伝説
7. ゲゲゲの鬼太郎
8. 山羊さんゆうびん
9. さすらいのヨッパライ
10. 戦争は知らない
11. 何のために
12. 花のかおりに
13. 青年は荒野をめざす
14. 百まで生きよう
15. 大蛇の唄
16. ドラキュラの恋
17. オーブル街
18. 紀元弐阡年
19. 女の娘は強い
20. ひょっこりひょうたん島

発売 2004年11月17日

ザ・フォーク・クルセダーズ / ハレンチ

このアルバムは、フォークルが1967年の解散を記念して、製作費23万円で300枚を自主制作したもの。そういうエピソードを知るだけで時代を感じる。ライナーノーツは極めて不真面目。パロディと言った方が良いかも知れない。その中で、7曲目の「ひょうたん島」についてはきちんと解説している。「お馴染みのフォークルのNo.18。この歌がなかったならばフォークの道を踏みはずさず、まともなグループになっていたであろうと言われる程のフォークルの転機となった曲です」と。

「ひょっこりひょうたん島」の放送期間は1964年4月から69年4月。フォークルの活動期間と重なっている。「まるい地球の水平線に何かがきっと待っている」というフレーズが、フォークルの活動の原点だったような気がする。ちなみに、本作の2曲目のイムジン河は、朝鮮語歌詞入りバージョンである。

1. そうらん節
2. イムジン河
3. ドリンキング・グァード
4. デインクの歌
5. グァンタナメラ
6. ラ・バンバ
7. ひょうたん島
8. 帰ってきたヨッパライ
9. 女の子は強い
10. ヨルダン河
11. コキリコの唄
12. 雨を降らせないで

加藤和彦 / 北山修 / 平沼義男

発売 1967年10月15日