古井戸 / Golden ☆ Best

改めてベストアルバムで19曲を聴いたものの、確かな記憶にあるのは数曲。強烈な印象があったグループだったのは覚えているが、しっかり聴いていなかったのも事実。「古井戸=さなえちゃん」という構図に引っ張られ過ぎていたのだろう。以下はCD帯から。

「70年代フォークシーンに独自の足跡を残した古井戸の音楽世界への道標となるベストセレクション。〈ちどり足〉〈ポスターカラー〉〈花言葉〉〈さなえちゃん〉をはじめ、エレックレコード在籍時代の彼らの代表作がこの1枚に結集」。

1. 抒情詩
2. ちどり足
3. 雨の日の街
4. 讃美歌
5. 四季の詩
6. 酒をのむの歌
7. ろくでなし
8. 花言葉 - さなえちゃん
9. びしょぬれワルツ
10. あした引越します
11. 通り雨
12. おいてきぼり
13. 夕立ち
14. ひなまつり
15. たまにはいい
16. 終わりです
17. 退屈
18. 落葉の上を
19. ポスターカラー

加奈崎芳太郎 / 仲井戸麗市

発売 2002年11月20日

1970年 全日本フォーク・ジャンボリー「だからここに来た!」 [DVD]

CD『1970年 全日本フォークジャンボリー』では、こんなことを書いた。「2枚組LPで所有していたが、高校時代に渡米する友人に贈ってしまった。LPには、小室等と六文銭の〈ゲンシバクダンの歌〉、岡林信康の〈私たちの望むものは〉が入っていたと思うのだが、CDでは割愛されている。前者は放送禁止歌、後者は著作権の問題と想像する。LPやCDに音楽史を残す価値があると考えれば、非常に残念である」。しかし、このDVDには、「ゲンシバクダンの歌」と「私たちの望むものは」が挿入されているのだ。

Disc 2はオマケみたいな存在。はっぴいえんどのアルバム『風街ろまん』の時代を風景にした映像。はっぴいえんどのメンバーは写真でしか登場しない。岡林信康と泉谷しげるの対談は、何かを論じるのではなく昔話で終わっている。

フォークジャンボリー / 1971年全日本フォークジャンボリー

1970年と71年のフォークジャンボリーを続けて聴くと、ここに変曲点があったという気がする。アングラからメインストリームへの転換。その象徴が吉田拓郎の出現であり、加川良や六文銭の台頭である。このフェスティバルの一週間前にバングラデシュ・コンサートがニューヨークであった。この頃、アメリカのフォークやロックは世界を見ていた。日本のフォークは自己のみを見ていた。どうだろう。比較しても意味はないだろうか。

斉藤哲夫「俺たちの時代」の一節。

よく聞いてほしい
夢がないわけじゃない
その日は いつかやって来るはずだ
すべてが すべてが変わりだし すべてが廻り出す
すべてが 新しい流れに
暗やみをこえて 光あるどこかへ

Disc 1
1. 教訓Ⅰ / 加川良
2. 遠い世界に / 藤原秀子
3. 人間なんて / 吉田拓郎
4. 雨が空から降れば / 六文銭
5. ひとりぼっちのお祭り / 六文銭
6. 面影橋から / 六文銭
7. こんなに遠くまで / のこいのこ
8. 赤色エレジー / あがた森魚
9. 僕は一体だれでせう / 野沢淳司
10. 秋田竹刀打ち唄 / 山平和彦とマイ・ペース
11. 自転車にのって / 高田渡・岩井宏・加川良
12. かみしばい / 岩井宏

Disc 2
1. 教訓Ⅱ / なぎらけんいち
2. サラリーマンをバカにしてはダメよ / 岩井宏
3. カレーライス / 遠藤賢司
4. サーカスにはピエロが / ザ・ディランⅡ
5. かくれんぼ / はっぴいえんど
6. 春よ来い / はっぴいえんど
7. もしも / 武蔵野タンポポ団
8. 俺たちの時代 / 斉藤哲夫
9. 俺とボビー・マギー / 中川五郎
10. お前と俺 / 加川良

1971年8月7, 8, 9日