結局のところ、ワタル的生き方でいいのではないかと。その日の始まりは「おじいさんの古時計」、夕食を迎える時は「私の青空」。そんな一日をたんたんと唄って、飲み干してしまうワタル。
人生を唄っている訳ではない。その日を唄っているだけ。そこに、ワタル的な歌があって唄がある。
1. おじいさんの古時計
2. 冬の夜の子供の為の子守唄
3. 石
4. ねこのねごと
5. 酒が飲みたい夜は
6. ライムロック
7. いつか
8. バイバイ
9. なまけもの
10. 私の青空
発売 1983年10月
November 29, 2024 / Fumio Kubo の所有するジャズアルバムを中心にレビュー
結局のところ、ワタル的生き方でいいのではないかと。その日の始まりは「おじいさんの古時計」、夕食を迎える時は「私の青空」。そんな一日をたんたんと唄って、飲み干してしまうワタル。
人生を唄っている訳ではない。その日を唄っているだけ。そこに、ワタル的な歌があって唄がある。
1. おじいさんの古時計
2. 冬の夜の子供の為の子守唄
3. 石
4. ねこのねごと
5. 酒が飲みたい夜は
6. ライムロック
7. いつか
8. バイバイ
9. なまけもの
10. 私の青空
発売 1983年10月
1977年のリリースだが、CDでの再発時に高田渡自身が1992年9月25日付けで次のように書いている。「結成というか、湧き出したのは1975年?頃だと思う、当時デキシーランド・ジャズに狂っていたテナー・バンジョーの小林清君、でその友達でベースの大庭昌浩君、そしてボク・高田渡、何でも演れる佐久間順平君。なんか面白いの演ろうよ!とオリジナル四人衆の出来上がり。〈ヒルトップ・ストリングス・バンド〉はいつも8~10台程の楽器を持ち歩いた。バンドボーイ、マネージャーも無しで、この楽器達を両脇にかかえ、日本中を旅した」。本作の根っこは、デキシーランド・ジャズなのだ。
そして、2005年に旅立った高田渡を追悼し、2008年4月に紙ジャケットで復刻。ベースの大庭氏による追悼文から抜粋。「(本作を)録音する事になり、銀座の音響スタジオを集まりました。この時、驚いたのは、この立派なスタジオに酒屋が来て、ビール1ケースに日本酒、ウイスキー、カワキモノなど配達に来たのです。いつのまにか高田さんがたのんでいたのです。酒を飲みながら録音するとはびっくりしました」。どうしようもなくジャズなのである。
1. ヴァーボン・ストリート・ブルース
2. 夜汽車のブルース
3. ウイスキーの唄
4. シグナルは青に変わり汽車は出てゆく
5. G・M・S(グラフィス・マンドリン・ソサエティ)
6. その向こうの
7. ダイナ
8. 猿股の唄
9. 座蒲団
10. すかんぽ(哀れな草)
11. リンゴの木の下でドミニクは世界の日の出を待っていた
高田渡 - vocal, guitar, autoharp, mandolin, ukulele
佐久間順平 - mandolin, violin, bouzoukee, vocal, guitar, ukulele
小林清 - banjo, vocal, guitar, ukulele
大庭昌浩 - bass
外山義雄 - trumpet
後藤雅広 - clarinet
池田幸太郎 - trombone
池田光夫 - bandoneon
Recorded on June 6 & 13, 1977 at ONKIO HAUSE.
高田渡がロサンゼルスに渡って録音したアルバム。1970年後半、そんな流れがあった。新しい空気に触れて、違う音を出そうというムーブメント。残念ながら、渡の場合は失敗。ここに収められた曲は、吉祥寺でもよく、高円寺でも良かった。むしろ、吉祥寺の『いせや』でライブをやったほうがもっと良かった。そう考えると、いわゆるフォークソングの向かう道が定まらなくなった時代とも言える。細野晴臣に騙されて渡が流された感じだ。
ロサンゼルス録音の事の真相は、高田渡著『バーボン・ストリート・ブルース』の102ページにある。だが、どこで録音したかより、永山則夫や草野心平作詞の曲が収録されていることが重要なアルバム。ただし、歌詞カードは掲載されていないので、歌う渡の声から聴き取るしかない。
1. 魚つりブルース / 高田渡作詞作曲
2. 頭を抱える宇宙人 / 山之口貘作詞 高田渡作曲
3. ヘイ・ヘイ・ブルース / 梅田智江作詞 高田渡作曲
4. 自由な奴 / 永山則夫作詞 高田渡作曲
5. 秋の夜の会話 / 草野心平作詞 高田渡作曲
6. 初めての我が児に / 吉野弘作詞 高田渡作曲
7. 質屋 / 高田渡作詞作曲
8. 雨の日 / 高木護作詞 ジョルジュ・ブラッサンス作曲
9. 漣 / 高田渡作詞 中川イサト作曲
10. フィッシング・オン・サンデー / 高田渡作詞作曲
高田渡 - vocal, guitar
中川イサト - guitar
山岸潤士 - guitar
細野晴臣 - bass, organ, cheresta
Fred Tackett - mand cello, mandolin
Gene Cipriano - bass clarinet
D.F. Charles - drums
Robert Greenidge - steel drums
Van Dyke Parks - piano, accordion
Recorded in October, 1975 at SUNSET SOUNDS STUDIOS, Los Angels, Calif.
Released on March 25, 1976.