友部正人 / にんじん

友部正人の代表曲「一本道」を聴きたくて、手に入れたアルバム。「しんせい一箱分の一日を指でひねってゴミ箱の中/あゝ中央線よ空を飛んであの娘の胸に突き刺され」。この曲がシングルでリリースされたのは1972年4月。その頃は中野に住み、学生時代には中央線を使って通学していたので、「中央線よ空を飛んで・・・」のイメージは、いまでも自分の中に焼き付いている。

ジャケットが逸品。アルバムタイトルの『にんじん』という文字はなく、「おでん/酒百円/焼酒八十円/ビール百八十円」と隅っこにあるのみ。大瓶ビールの価格を調べてみた。1971年から73年までは140円。一杯飲み屋で180円というのは納得。粗利で40円。

1. ふーさん
2. ストライキ
3. 乾杯
4. 一本道
5. にんじん
6. トーキング自動車レースブルース
7. 長崎慕情
8. 西の空に陽が落ちて
9. 夢のカリフォルニア
10. 君が欲しい

発売 1973年1月

友部正人 / 大阪へやって来た

CD帯から。「フォーク界最高の詩人、友部正人の衝撃デビューアルバム。日本初のトーキング・ブルース・スタイルの〈大阪へやって来た〉が衝撃」。1972年のアルバム。リアルタイムでフォークを聴いていた時期であったが、このアルバムに出会うには時間差があった。次のアルバム『にんじん』で友部を知ったため。

2曲のみにバックが入っているが、基本的にはギターとハーモニカだけで友部はアルバム一枚を作り上げた。残念ながら、アルバム全体としては単調。CD帯にあるようなタイトル曲の「衝撃」は、瞬間的な感じだ。

1. 大阪へやって来た
2. 酔っぱらい
3. もしもし
4. まるで正直者のように
5. 真知子ちゃんに
6. 梅雨どきのブルース
7. まちは裸ですわりこんでいる
8. 公園のベンチで

発売 1972年1月15日

武田和命 / Gentle November

いつかは必ず聴かなければ、とずっと思っていたアルバム。レコードの発売は1979年の暮れ。学生生活の終盤。卒論実験でマイクロプロセッサーのプログラミングに明け暮れていた。その頃の経験が、今の仕事の肥しになっている。社会人になってから、毎週末は渋谷か新宿のディスクユニオンで中古レコード漁り。だが、中古市場には流れて来なかったレコード。つまり、購入した人は手放せないレコードだったのだろう。

CDとして発売されたのは2003年8月18日。武田和命の命日。しかし、その情報を見逃してしまい、その後の中古CD市場にも出て来なかった。そして、40年ぶりにようやく出会えた。録音は埼玉県坂戸文化会館だが、ライブ演奏ではない。

1. Soul Trane
2. Theme For Ernie
3. Aisha
4. It's Easy To remember
5. Once I talked
6. Our days
7. Little Dream
8. Gentle November

武田和命 - tenor saxophone
山下洋輔 - piano
国仲勝男 - bass
森山威男 - drums

Recorded on September 20 & 21, 1979 at Sakado-Bunka-Kaikan, Saitama.