吉田拓郎 / LIVE 2014

商品紹介から。「2014年初夏、2年振りとなった首都圏ライブ〈吉田拓郎 LIVE 2014〉最終日・東京国際フォーラムの公演の模様を全曲収録したLIVE DVDリリース。入手困難のためプレミアチケットとなった貴重なライブの模様を全曲収録。アンコール楽曲含む全22曲収録」。全くその通りで、当時、チケット入手を試みたのだが、完璧に跳ね除けされてしまった。

アンコール4曲のラストの「純情」を歌い終ると、拓郎は長く頭を深く下げ観客にお礼をしている。舞台を歩き、中央そして左右の観客に。それは、観客だけでなく、メンバーに対して、自分に対してだったのだろう。さらには、「純情」を自分に遺してくれた作詞家・阿久悠と作曲家・加藤和彦に対して。阿久は2007年8月、加藤は2009年10月に他界してしまった。この場面を観て、拓郎には「純情」を歌い続ける使命のようなものを感じたのだ。

Disc 1
1. 人生を語らず
2. 今日までそして明日から
3. 落陽
4. 爪
5. たえなる時に
6. 襟裳岬
7. 僕の道
8. 慕情
9. 夏休み
10. シンシア
11. 裏街のマリア

Disc 2
1. 気持ちだよ
2. サマータイムブルースが聴こえる
3. 全部だきしめて
4. わしらのフォーク村
5. 淋しき街
6. アキラ
7. 僕達はそうやって生きてきた
8. こうき心
9. アゲイン(完)
10. 春だったね
11. 純情

DVD: same as Disc1 & 2

吉田拓郎 - vocal, guitar
武部聡志 - keyboards
鳥山雄司 - guitar
河村 “カースケ” 智康 - drums
松原秀樹 - bass
渡辺格 - guitar
玉木正昭 - percussions
今井マサキ - chorus
宮下文一 - chorus
大嶋吾郎 - chorus

録音 2014年7月22日 / 東京国際フォーラム ホールA

吉田拓郎 / 午後の天気

2009年4月リリースのアルバム『午前中に…』で完全復帰を果たした拓郎。その続編と言える本作『午後の天気』を2012年6月にリリースし、一発花火でないことを示した。4曲目「この風」の作詞を除いた全曲が、拓郎の作詞作曲。本作は事前予約して購入した。

届いてすぐに聴き「拓郎健在!」と心の中で叫んでから、すでに10年近くが経過してしまった。1曲目「僕の道」のフレーズ〈この道が大好きだから、この道を行けばいい、この道が大好きだから、この道を行くんだよ〉に、当時の拓郎の心情が込められている。

1. 僕の道
2. 昨日の雲じゃない
3. 慕情
4. 危険な関係
5. この風
6. 清流(父へ)
7. 恋はどこへ行った
8. 今さら I Love You
9. that's it やったね
10. 男子の場合

Hirokazu Ogura, Shigeru Suzuki, Nozomi Furukawa - guitar
Hideki Matsubara, Chiharu Mikuzuki - bass
Noriyasu Kawamura, Eiji Shimamura - drums
Satoshi Takebe, Yasuharu Nakanishi, L-tone Nagata - keyboards
Hideyuki Kanai, Masami Kishimura, Nobuhiko Nakayama, Masafumi Yamanaka - synthesizer manipulator
Maya Ayukawa, Hidekazu Uchiumi, Goro Ohshima, Yuko Ohtaki, Naoki Takao, Yoshito Fuchigami, Rere Matsuda, Fumikazu Miyashita - background vocals

発売 2012年6月20日

吉田拓郎 / 18時開演

拓郎は、2009年の全国ツアーでの東京ライブを終えた後に体調を崩し(病名:慢性気管支炎急性増悪)、残りのライブをキャンセル。その罪滅ぼしということだったのだろう、急遽このアルバムを発売。4枚組み(3-CD + 1-DVD)で、完全ノーカットになっている。拓郎の歌だけでなく、おしゃべりを十分に楽しめる。4枚組みのアルバムとしては、非常にシンプルなパッケージ。ミュージシャンやスタッフなどの情報は載っているが、歌詞カードや写真集はない。唯一あるのは、拓郎の以下の直筆コピー。

* * *
音楽は魔物です その世界に入り込んだら一生抜けることは出来ません
2009年 たった4本のステージでしたが 幸いなことに その中の1本を収録していました
最初から最後まで聴いてみて「どこもカットしたくない それで良ければ」という条件で発売を決めました
「そこに居る」気分を120%楽しんでください

追伸
タイガースの元監督 岡田さんが現役時代 実は彼の大ファンでした
広島出身の岡本さんが全米賞金王に輝いた時 胸をふるわせたのと覚えています
僕は姉にサプリメントをすすめております。

2009 秋 吉田拓郎
* * *

追伸にあるタイガース、岡本、サプリメントの事は、「真夜中のタクシー」に出てくる。そして、「吉田町の唄」の前のMCでは姉の話。岡本さんとはゴルファーの岡本綾子。1987年に賞金王になっている。

Disc 1
1. 無題
2. 加川良の手紙
3. 風の街 (instrument)
4. ウィンブルドンの夢
5. 白夜
6. 明日の前に
7. いつもチンチンに冷えたコーラがそこにあった
8. マスターの独り言
9. 歩こうね
10. 吉田町の唄

Disc 2
1. 伽草子
2. 俺を許してくれ
3. 流星
4. マークII
5. ひらひら
6. 真夜中のタクシー
7. フキの唄

Disc 3
1. 春だったね
2. いつか夜の雨が
3. ガンバラナイけどいいでしょう
4. 早送りのビデオ
5. とんとご無沙汰
6. ガンバラナイけどいいでしょう ~ 今日までそして明日から (instrument)

Disc 4 (DVD)
1. ある雨の日の情景
2. 無人島で...。

吉田拓郎 - vocal, guitar
瀬尾一三 - concert master
古川望, 稲葉政裕 - guitar / エルトン永田, 小林信吾 - keyboards
松原秀樹 - bass / 増本麻理, 友納真緒 - cello / 島村英二 - drums / 三沢泉 - percussion
若子内悦郎, 宮下文一, 比山貴咏史, 木戸やすひろ - chorus
中村哲, 包国充, 昼田洋二 - saxophone
伊能修 - violin top / 高橋洋子, 坂田知香, 執行恒宏, 牛山玲名, 氏川恵美子 - violin

録音 2009年7月4日 / 東京国際フォーラム

※このアルバムの初版には、製造上の不良があった。Disc1の1曲目にプロテクトがかかっていて、PCなどでは再生できない。当然、交換可能なのだがプレミアムということで、そのまま所有している。