吉田拓郎 / 青春の詩

1970年11月1日リリース。当時、吉田拓郎は「よしだたくろう」だった。「喫茶店に彼女とふたりで入ってコーヒーを注文すること ああ それが青春」、「これこそはと信じられるものがこの世にあるのだろうか 信じるものがあったとしても信じないそぶり」、そして「わたしは今日まで生きてみました 時にはだれかの力をかりて」から50年の歳月が経ってしまった。

1. 青春の詩
2. とっぽい男のバラード
3. やせっぽちのブルース
4. 野良犬のブルース
5. 男の子☆女の娘(灰色の世界II)
6. 兄ちゃんが赤くなった
7. 雪
8. 灰色の世界I
9. 俺
10. こうき心
11. 今日までそして明日から
12. イメージの詩

発売 1970年11月1日

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

1970年発表。吉田拓郎のアルバムではないが、拓郎の3曲が収められている。イメージの詩、マークII、ニワトリの小さな幸福。だが、拓郎自身が唄っているのはイメージの詩だけ。そして、アルバムタイトルはイメージの詩から。収録されている全曲の譜面が同梱されている。イメージの詩のキーはFで、中学の頃に練習したことを思い出した。

見開きの紙ジャケット内に「曲と曲の間には1969年10月21日、新宿西口広場での反戦フォーク集会の状況が収録されています」と書かれている。岡林信康の「友よ」を合唱し、「安保粉砕」を叫ぶ集会。音楽的に価値あるとは思えないが、「フォークゲリラ」という時代があったことを示しているアルバム。

1. イメージの詩 / よしだ・たくろう
2. 色どられた世界 / 伊藤明夫
3. もしも / ボニーとクラウド
4. れんげの唄 / いちごの木
5. 赤い柿 / ムツゴロー
6. 白いこな雪 / 宮崎由起夫
7. マークII / ユニオン・ジャックス
8. 波よけさないで / グルックス
9. ニワトリの小さな幸福 / フォーク村

Woody Guthrie / A Legendary Performer

CD帯から。「アメリカン・フォーク史上の神話的存在、ウディ・ガスリーの貴重なアルバム。ブルース・スプリングティーンも取り上げて話題になったジョン・スタインベックの名作〈怒りの葡萄〉に描かれた、オクラホマの砂嵐に題材を求めた名唱」。ボブ・ディラン、ライ・クーダー、そして高田渡、加川良。彼らの原点の一つがウディ・ガスリー。このアルバムの全曲がウディの作品。

ディランは自叙伝の中で、「ニューヨークに来たのは、レコードで聞いていたシンガーを見るためだった。なかでもいちばん会いたいのはウディ・ガスリーだった」と書いている。ライ・クーダーは、本作にあるVigilante ManとDo Re Miを自身の多くのアルバムに収録している。そして、高田渡はDust Bowl Bluesを基にして「現代的だわね」、Do Re Miは「ゼニがなけりゃ」という作品にした。加川良はアルバム「親愛なるQに捧ぐ」の中の「下宿屋」で、「新しいお湯がシュンシュンなった時、ラーメンをつくってくれて、そしてウッディやジャックを聞かしてくれたんです」と綴っている。このウッディとは、ウディ・ガスリーのことで、聞かしてくれたのは高田渡なのである。

1. The Great Dust Storm (Dust Storm Disaster)
2. I Ain't Got No Home
3. Talking Dust Bowl Blues
4. Vigilante Man
5. Dust Can't Kill Me
6. Dust Pneumonia Blues
7. Pretty Boy Floyd
8. Blowin' Down This Road (I Ain't Going To Be Treated This Way)
9. Tom Joad-Part I
10. Tom Joad-Part II
11. Dust Bowl Refugee
12. Do Re Mi
13. Dust Bowl Blues
14. Dusty Old Dust (So Long It's Been Good To Know Yuh)

Recorded on April 26, 1940.
Released in 1977.