ディランは自叙伝の中で、「ニューヨークに来たのは、レコードで聞いていたシンガーを見るためだった。なかでもいちばん会いたいのはウディ・ガスリーだった」と書いている。ライ・クーダーは、本作にあるVigilante ManとDo Re Miを自身の多くのアルバムに収録している。そして、高田渡はDust Bowl Bluesを基にして「現代的だわね」、Do Re Miは「ゼニがなけりゃ」という作品にした。加川良はアルバム「親愛なるQに捧ぐ」の中の「下宿屋」で、「新しいお湯がシュンシュンなった時、ラーメンをつくってくれて、そしてウッディやジャックを聞かしてくれたんです」と綴っている。このウッディとは、ウディ・ガスリーのことで、聞かしてくれたのは高田渡なのである。
1. The Great Dust Storm (Dust Storm Disaster) 2. I Ain't Got No Home 3. Talking Dust Bowl Blues 4. Vigilante Man 5. Dust Can't Kill Me 6. Dust Pneumonia Blues 7. Pretty Boy Floyd 8. Blowin' Down This Road (I Ain't Going To Be Treated This Way) 9. Tom Joad-Part I 10. Tom Joad-Part II 11. Dust Bowl Refugee 12. Do Re Mi 13. Dust Bowl Blues 14. Dusty Old Dust (So Long It's Been Good To Know Yuh)