吉田拓郎 / Hawaiian Rhapsody

拓郎の旅のエッセイが同梱されている。どこまでが事実なのかは分からないが、50歳を前にした彼の心境が書かれていて、ちょっとおもしろい。だが、ハワイをコンセプトにしたアルバムなのに、なぜに「イメージの詩」を入れたのかは理解不能。以下は商品説明。

「〈みんな大好き〉に続く武部聡志、吉田建プロデュースによるアルバム。忌野清志郎、鈴木慶一、トータス松本他が書き下ろした楽曲を収録」。これに追記するならば、拓郎による作詞作曲は「イメージの詩」のみで、作詞だけが「僕達のラプソディ」と「Not too late」。シンガーソングライターとは、もう呼べなくなった拓郎をさらけ出してしまったアルバム。

1. Hawaiian Sunrise Sunse
2. イメージの詩
3. 僕たちのラプソディ
4. Pillow
5. 例えば犬の気持ちで
6. 僕の人生の今は何章目ぐらいだろう
7. Not too late
8. ハピネス
9. こころのボーナス
10. 全部だきしめて ~tropical~
11. Banyan Beach Bar (instrumental)

発売 1998年10月31日

吉田拓郎 / みんな大好き

セルフカバー・アルバム。全曲アレンジを変えているが、オリジナルを聴いてきた自分としては、「ちょっと無理があるかなぁ」と。例えば、「どうしてこんなに悲しいだろう」は名曲である。残念ながら、ここでは名演奏ではない。

Wikipediaによると、「このアルバムは20万枚以上の売り上げを記録し、吉田拓郎のCDアルバムでは2011年11月現在最大のヒットである」とあった。それからちょうど10年経過したが、いまでも「最大のヒット」なのだろうか。

1. 伽草子
2. 結婚しようよ
3. おきざりにした悲しみは
4. こっちを向いてくれ
5. 旅の宿
6. ひらひら
7. 春だったね
8. 我が良き友よ
9. せんこう花火
10. マークⅡ
11. ともだち
12. たどり着いたらいつも雨降り
13. 夏休み
14. どうしてこんなに悲しいんだろう
15. 人生を語らず
16. 野の仏

BONUS CD
1. 全部だきしめて
2. 全部だきしめて - Instrumental

発売 1997年11月1日

吉田拓郎 / 感度良好 波高し

拓郎、50歳最初のアルバム。「今日までそして明日から」を入れたのは、彼なりの意味があったのだろう。この曲以外の全ては、岡本おさみ(3,4,7,8,9)、石原信一(1,5,6,10)、阿木燿子(11)の3人から詩を提供してもらっている。括弧内はトラック番号。タイトル「感度良好 波高し」という曲はないので、何らかのメッセージを込めているのだろう。「歌う意欲は湧いてきたが、詩ができないんだ」ということか。

1. ベイ・サイド・バー
2. 今日までそして明日から
3. いつでも
4. マンボウ
5. 遥かなる
6. センチメンタルを越えて
7. 夢を語るには
8. 心のままに
9. 漂流記
10. この国JAPAN
11. まァ取り敢えず

発売 1996年8月21日