吉田拓郎 / みんな大好き

セルフカバー・アルバム。全曲アレンジを変えているが、オリジナルを聴いてきた自分としては、「ちょっと無理があるかなぁ」と。例えば、「どうしてこんなに悲しいだろう」は名曲である。残念ながら、ここでは名演奏ではない。

Wikipediaによると、「このアルバムは20万枚以上の売り上げを記録し、吉田拓郎のCDアルバムでは2011年11月現在最大のヒットである」とあった。それからちょうど10年経過したが、いまでも「最大のヒット」なのだろうか。

1. 伽草子
2. 結婚しようよ
3. おきざりにした悲しみは
4. こっちを向いてくれ
5. 旅の宿
6. ひらひら
7. 春だったね
8. 我が良き友よ
9. せんこう花火
10. マークⅡ
11. ともだち
12. たどり着いたらいつも雨降り
13. 夏休み
14. どうしてこんなに悲しいんだろう
15. 人生を語らず
16. 野の仏

BONUS CD
1. 全部だきしめて
2. 全部だきしめて - Instrumental

発売 1997年11月1日

吉田拓郎 / 感度良好 波高し

拓郎、50歳最初のアルバム。「今日までそして明日から」を入れたのは、彼なりの意味があったのだろう。この曲以外の全ては、岡本おさみ(3,4,7,8,9)、石原信一(1,5,6,10)、阿木燿子(11)の3人から詩を提供してもらっている。括弧内はトラック番号。タイトル「感度良好 波高し」という曲はないので、何らかのメッセージを込めているのだろう。「歌う意欲は湧いてきたが、詩ができないんだ」ということか。

1. ベイ・サイド・バー
2. 今日までそして明日から
3. いつでも
4. マンボウ
5. 遥かなる
6. センチメンタルを越えて
7. 夢を語るには
8. 心のままに
9. 漂流記
10. この国JAPAN
11. まァ取り敢えず

発売 1996年8月21日

吉田拓郎 / Long Time No See

CD帯には「放っておいてくれて、ありがとう。」のキャッチコピー。このコピー、タイトル「Long Time No See」、1曲目「とんと御無沙汰」で、このアルバムのコンセプトをくどいほど表現している。前作「吉田町の唄」が1992年7月発売なので、3年振りのリリースだった。拓郎にとっての1つの充電期間だったとも言える。どの曲かは不明だが、バハマでの海外録音も含まれている。

「とんと御無沙汰」は阿木燿子の作詞。「永遠の嘘をついてくれ」は中島みゆきの作詞作曲。さらに、ジャケットには「淋しき街」の詩中〈理由もなくここはTokyo〉は安井かずみのアイデアとある。充電期間ながら、3人の女性の力を借りたということだ。そして、収録曲の中には、その後のライブアルバムで歌った曲がいくつかあるので、拓郎復活の兆しを感じるアルバなのである。

1. とんと御無沙汰
2. 淋しき街
3. 夢見る時を過ぎ
4. オー・ボーイ
5. マスターの独り言
6. 君のスピードで
7. 永遠の嘘をついてくれ
8. 生きていなけりゃ
9. トゥ・ザ・ムーン
10. 夕陽と少年

発売 1995年6月21日