Sonny Rollins / At Music Inn

送料込み新品778円だったので購入。LPでは全6曲だったのが倍の12曲となった。理由はVol.2として発売していたLPの曲を吸収したため。結果として、ソニー・ロリンズ名義のアルバムとはもう言えなくなった。ロリンズは半分の6曲のみの参加。そもそもが、マサチューセッツ州レノックスで開催された夏期ジャズ講座でのライブ演奏。ジョン・ルイスが主任講師で、ロリンズを講師として招いた訳である。

そして、LPと同様にテデイー・エドワーズ・カルテットの2曲が組み込まれている。このカルテットと講座の関係は不明。LPのライナーノーツは、いソノてルヲが担当。そのことにはまったく触れていない。

1. Doxy
2. Limehouse Blues
3. I'll Follow My Secret Heart
4. You Are Too Beautiful
5. Bags' Groove
6. A Night In Tunisia
7. Medley: Stardust - I Can't Get Started - Lover Man
8. Yardbird Suite
9. Midsommer
10. Festival Sketch
11. Billie's Bounce
12. A Foggy Day

Tracks 1 - 4
Sonny Rollins - tenor saxophone
John Lewis - piano (tracks 1,4)
Percy Heath - bass
Connie Kay - drums
Recorded at the Music Inn, Lenox, MA on August 3, 1958.

Tracks 5 - 10
Sonny Rollins - tenor saxophone (tracks 5,6)
John Lewis - piano
Milt Jackson - vibraphone
Percy Heath - bass
Connie Kay - drums
Recorded at the Music Inn, Lenox, MA on August 31, 1958.

Tracks 11 & 12
Teddy Edwards - tenor saxophone
Joe Castro - piano
Leroy Vinnegar - bass
Billy Higgins - drums
Recorded at Falcon's Lair, Beverly Hills, CA, probably in 1958.

Sonny Rollins / The Contemporary Leaders

ロリンズのWay Out West(1957年3月録音)に続くContemporaryレーベルの2作目。タイトル通りで、このレーベルの看板プレイヤーを集めたアルバム。ロリンズがハンプトン・ホーズとバーニー・ケッセルの二人と共演したのはこの1枚限りである。

ロリンズは1930年9月7日生まれ、ホーズが28年11月13日、ケッセルが23年10月17日。そんな先輩たちに囲まれて、ロリンズは気持ちよくサックスを吹いている。そして、先輩たちに遠慮してか、それとも敬意を表してか、決して吹き過ぎることがない。そのことでバランスの取れた仕上がりになっている。なお、CD化で別テイク2曲が追加された。

1. I've Told Ev'ry Little Star
2. Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody
3. How High The Moon
4. You
5. I've Found A New Baby
6. I've Found A New Baby [alternate take]
7. Alone Together
8. In The Chapel In The Moonlight
9. The Song Is You
10. The Song Is You [alternate take]

Sonny Rollins - tenor saxophone
Barney Kessel - guitar
Hampton Hawes - piano
Leroy Vinnegar - bass
Shelly Manne - drums
Victor Feldman - vibraphone (track 4)

Recorded on October 20, 21 & 22, 1958 in Los Angeles, CA.

Sonny Rollins / Freedom Suite

『自由組曲』と名付けたアルバム。確かに、自由度の高いピアノレスのトリオ構成ではある。しかしながら、この録音の前年に行われたビレッジ・バンガードでのライブに比べると、決して自由度が高いとは言えない。ライブとスタジオの違い。エルビン・ジョーンズとマックス・ローチの違い。ロリンズは、前年のライブとは違う自分を表現したかったかも知れない。演奏は淡々と進み、「ロリンズ、やるなぁ」という場面が訪れずに終わってしまう。かといって、実験的な要素も感じられない。自由と言うのは、一歩間違えると不自由なものである。

輸入盤LPのジャケット裏にはロリンズのメッセージが載っていたが、自分で翻訳することはなかった。国内盤中古CDを購入したところ、その翻訳が以下のように記載されていた(訳者は不明)。ローチがアルバムWe Insist!を録音したのは1960年後半。このFreedom Suiteの2年半後。ローチからの影響を感じるFreedom Suiteである。なお、CD化でTill There Was Youの別テイクが追加された。

「アメリカは黒人の文化に深く根差している。その話し言葉にしても、そのユーモアにしても、その音楽にしても、黒人は、アメリカの文化を独自のものとして声高に叫ぶ他のどんなひとびとよりも多数であるのに、その黒人が虐待され抑圧されているとは、そしてその存在によって人間らしさを実証している黒人が非人道的な扱いをされているとは、何と皮肉なことか」。

1. The Freedom Suite
2. Someday I'll Find You
3. Will You Still Be Mine?
4. Till There Was You
5. Till There Was You [alternate take]
6. Shadow Waltz

Sonny Rollins - tenor saxophone
Oscar Pettiford - bass
Max Roach - drums

Recorded on February 11 (tracks 2-6) and March 7 (track 1), 1958 in NYC.