鈴木勲 / Blow Up

学生の頃、所有のLPでよく聴いたアルバム。鈴木勲のベースはうまいなぁと感じていたが、心を揺さぶられる気持ちにはならなかった。ミンガスのような主張がないといったところか…。CDを購入し改めて聴き直したが、彼にのめり込まなかった理由が分かった。アルバムタイトル曲Blow Upは躍動感があってワクワクする。しかし、そこまで。インタープレイがあまりなく、曲の終り方も中途半端。ジャズに限らないが、テクニックだけでは本物になれない。

CDの帯にはこうあった。「最強メンバーによる好演奏、洗練されたジャケットデザイン、オーディオファンも認める高音質と三拍子揃った、TBMレーベルの代表作品かつ日本ジャズ史上の宝物。(塙耕記)」。このアルバムの本質を全く捉えていない。ジャケットは大事である。音質がいいに越したことはない。だが、ジャズを語る時の重要な要素にはなり得ない。自分で語った「好演奏」を分析しなければ、ジャズを語る資格なし。つまり、「好演奏」ではあるが「名演奏」ではないアルバムなのだ。

1. Aqua Marine
2. Everything Happens To me
3. Blow Up
4. Like It Is
5. I Can't Get Started
6. Low Flight

菅野邦彦 / Kunihiko Sugano - piano, electric piano
鈴木勲 / Isao Suzuki - bass, cello
水橋孝 / Takashi Mizuhashi - bass
ジョージ大塚 / George Otsuka - drums

Recorded on March 29 & 30, 1973 at Aoi Studio, Tokyo.

ザ・スパイダース / ザ・スパイダース物語

1965年5月発売の「フリ・フリ」から、70年9月発売の「エレクトリックおばあちゃん」まで全18曲。東京オリンピック翌年から大阪万博閉幕まで。グループサウンズの時代、あの時君は若かった。

1. フリ・フリ
2. ノー・ノー・ボーイ
3. サマー・ガール
4. 夕陽が泣いている
5. なんとなくなんとなく
6. 太陽の翼
7. 風が泣いている
8. いつまでもどこまでも
9. バン・バン・バン
10. あの時君は若かった
11. 真珠の涙
12. 黒ゆりの詩(うた)
13. ガラスの聖女
14. 風はいい奴
15. 涙の日曜日
16. 夜明けの二人
17. ふたりは今
18. エレクトリックおばあちゃん

田邊昭知 - リーダー、ドラムス
加藤充 - ベース
かまやつひろし - ギター、ボーカル
大野克夫 - キーボード、スチール・ギター
井上孝之 - ギター、ボーカル
堺正章 - ボーカル、タンバリン、フルート
井上順 - ボーカル、タンバリン、パーカッション

発売 1989年5月25日

The Super Jazz Trio / The Standard

よくもこんなアルバムを制作したものだと思ってしまう。大学のジャズ研に1年ほど在籍していれば、選曲できるスタンダードを並べている。つまり、プロの仕事とは思えない。アルバムコンセプトがその通りなのだから、文句の言いようもないのだが。プロのプレイヤーとしては、手癖で演奏できる曲ばかり。まぁ、ジャズ入門者にとって、スタンダード曲に親しむアルバムと言えるので、それも悪くはない。

CD帯には「ベテラン・ミュージシャンならではの安定感で料理している。これぞ、職人芸の極み」と書いてある。ジャズでの「安定感」とは、アマチュアを形容する言葉だ。ジャケット裏に2人のプロデューサー(Fumimaru Kawashima, Yoshio Ozawa)を小さく記載。トミー・フラナガンは日本人に騙されたということだ。

1. Softly, As In A Morning Sunrise
2. A Night In Tunisia
3. Someday My Prince Will Come
4. Autumn Leaves
5. It's All Right With Me
6. Angel Eyes
7. Straight, No Chaser

Tommy Flanagan - piano
Reggie Workman - bass
Joe Chambers - drums

Recorded on February 14, 1980 at The Power Station, NYC.