Sonny Rollins / Don't Ask

プロデューサーはオリン・キープニュース。ロリンズとラリー・コウエルの組合せは彼のアイデアなのだろう。コウエルは全7曲中の5曲に参加し、2曲はアコースティックギターでロリンズとデュオ。残り3曲はエレクトリックギターである。さらに、ロリンズはリリコンを使って1曲吹いている。手を変え品を変えて、アルバムに変化をもたらそうとしたことが良く分かる。

売れるアルバムを作ることは決して悪くないが、ロリンズがほんとうにやりたかったジャズなのだろうか。ロリンズ本人に聞いてみたい。「そんなことを聞くなよ - Don't Ask」と答えが返ってくるのだろうか。ロリンズのディスコグラフィーを見ると、コウエルとのセッションはこのアルバムのみ。ロリンズは作らせられた感じがする。ジャケットの写真にも覇気がない。

1. Harlem Boys
2. The File
3. Disco Monk
4. My Ideal
5. Don't Ask
6. Tai-Chi
7. And Then My Love Found You

Tracks 2 & 4
Sonny Rollins - tenor saxophone
Larry Coryell - acoustic guitar (track 2: 12-string, track4: 6-string)

Tracks 1, 3, 5, 6 & 7
Sonny Rollins - tenor saxophone (except track 6), lyricon (track 6), piano (track 3)
Larry Coryell - electric guitar (except tracks 1 & 6)
Mark Soskin - piano, electric piano, synthesizer
Jerome Harris - electric bass
Al Foster - drums
Bill Summers - congas, percussion

Recorded on May 15, 16, 17 & 18, 1979 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.

Sonny Rollins / Don't Stop The Carnival

2枚組輸入盤LPを所有していたので、日本語ライナーノーツがなく、このライブコンサートのバックグランド的な知識は持っていなかった。今回、見開きのジャケットの中にプロデューサーであるオリン・キープニュースの解説があることを知り、Free Online OCRとGoogle翻訳の力を借りて訳してみた(楽な時代になったものだ)。このライブは、ロリンズが1978年1月にカーネギーホールでコンサートをやったときにキープニュースと企画したらしい(こちらのコンサートはアルバム化されていない)。ロリンズからドナルド・バードとの共演の提案があり企画が進んで行った模様。サンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージックホール(470人収容)をリハーサルを含めた4日間押さえ、最後にドラムがトニー・ウィリアムスに決まったとのこと。

3日間連続のコンサートで計6セット。その中からメンバー紹介を含む10曲がアルバムに収録された。バードは5曲で参加している。キープニュースはロリンズとバードの共演は20年振りと解説。調べてみると、アルバムSonny Rollins Vol.1(56年12月16日録音)での1回しか共演はなく、正確には21年4か月振りである。リハーサルを1日やっただけでは、二人の丁々発止のやり取りとはならなかったのだろう。残念ながら、いま一つ盛り上がりに欠けるアルバム。カーニバルはもう終わったという感じ。

1. Don't Stop The Carnival
2. Silver City
3. Autumn Nocturne
4. Camel
5. Introducing The Performers
6. Nobody Else But Me
7. Non-Cents
8. A Child's Prayer
9. President Hayes
10. Sais

Sonny Rollins - tenor saxophone, soprano saxophone
Donald Byrd - trumpet, flugelhorn (tracks 6-10)
Aurell Ray - electric guitar
Mark Soskin - piano, electric piano
Jerome Harris - electric bass
Tony Williams - drums

Recorded on April 13, 14 & 15, 1978 at The Great American Music Hall, San Francisco, CA.

Sonny Rollins / Easy Living

3つのポイントがあるアルバム。まずタイトル。5曲目のEasy Livingはスタンダードナンバー。収録曲からタイトルを付けることは多いが、ロリンズはコンセプトとしてEasy Livingがまず浮かび、この曲を入れることにしたのだろう。エレクトリック・サウンドの導入に批判がくることを予想して、「まぁ、気ままにいこうよ」とのメッセージを贈ろうとしたのだ。

つぎは、スティーヴィー・ワンダー作のヒット曲Isn't She Lovely?を1曲目に置き、簡潔なメッセージに「楽しくやろうよ」的な意味合いを付け加えようとした。さらに、ジャケットには自身の写真を使わず、自然のイメージを出すため、ありふれた雑木林のクローズアップ写真をさりげなく配置。つまり、ロリンズは、自分が今やりたいジャズを分かって欲しいという気持ちがあったに違いない。

1. Isn't She Lovely?
2. Down The Line
3. My One And Only Love
4. Arroz Con Pollo
5. Easy Living
6. Hear What I'm Saying

Sonny Rollins - tenor saxophone, soprano saxophone
Charles Icarus Johnson - guitar (tracks 1,2)
George Duke - piano, electric piano
Paul Jackson - electric bass (tracks 2-4,6)
Byron Miller - electric bass (track 1)
Tony Williams - drums
Bill Summers - congas (track 1)

Recorded on August 3, 4, 5 & 6, 1977 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.