ソニー・クラークは26歳の誕生日にこの初のリーダーアルバムを録音し、31歳と半年でヘロイン中毒により亡くなっている。つまり、真に活躍したのは5年余り。決してゆったりした生き方ではなかった。かといって、急ぎ過ぎた生き方でもなかったと思う。このアルバムから聴こえてくるクラークのピアノには、ジャズをやることに一つの生きがいを掴んだ感じを受ける。It Could Happen To YouとLove Walked In以外はクラークの作品。
フロント3管が初のリーダーを後押して、本人も「これで行こう!」と決めたにもかかわらず、ヘロインに手を出してしまった理由は公にはされていないようだ。見方を変えれば、このアルバムからクラークの苦悩が始まったのかもしれない。
1. Dial "S" For Sonny
2. Bootin' It
3. It Could Happen To You
4. Sonny's Mood
5. Shoutin' On A Riff
6. Love Walked In
7. Bootin' It [alternate take]
Tracks 1 - 5 & 7
Hank Mobley - tenor saxophone
Art Farmer - trumpet
Curtis Fuller - trombone
Sonny Clark - piano
Wilbur Ware - bass
Louis Hayes - drums
Track 6
Sonny Clark - piano
Wilbur Ware - bass
Louis Hayes - drums
Recorded on July 21, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.